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FTM-10SJMK

初の完全防水・バイク用多機能アマチュア無線機を装着

取付・不具合・使用レポートも随時更新

2007.10.20装着 2010.5.30 UP DATE

FTM-10SのフロントパネルFTM-10Sの装着例

アマチュア無線免許取得の勧め

 複数台でのバイクツーリングをもっと楽しくする、モービルコミュニケーションツールと言えばアマチュア無線機が最適です。私も妻との2台でのツーリングや、ツーリング仲間と一緒に走る時、相手がアマチュア無線機を持っている場合必ず活用しています。

バイクにはアマチュア無線機が便利! アマチュア無線を使用するメリットとしては、複数台で出掛けた時に信号待ちなどで離れてしまっても、お互いの状況を伝える事が出来、安全運転に繋がる事。

 そして休憩や走行ペースなどの要望を伝えあったり、久し振りに会った仲間とのコミュニケーションも走行しながらにして行えると言った便利で無くてはならないツールと言えます。

 走行中の無線機の使い方は意外と簡単。話す時に左側グリップ付近に装着したトークボタンを押すだけ。女性でも簡単に操作が可能です。それに機種によってはハンズフリー機能によりトークボタンの操作を無くすことも可能です。

バイク用多機能アマチュア無線機 FTM-10S

 バイクへの装着を前提としたコンパクトな筐体、そしてタンデムツーリングで欠かせないコミュニケーションツールであるインターコム機能をも内蔵し、防水・防塵対策も施した初のバイク用多機能アマチュア無線機、FTM-10S。 その最大の魅力はアマチュア無線とインターコムの機能を同時に使用可能な事。 つまり、タンデム走行時でも同乗者とインターコムで会話をしながら無線が使える。更に同時にAM/FMラジオとか、外部人力接続機器(iPod)なども同乗者と聞きながらの使用も可能だ。

  タンデム走行はしないのでインターコム機能は不要と言う人でも、iPodなどの音楽を聴きながら無線が使えたり、交通情報のラジオ放送が聴けたり、拡声器機能、ホーン機能(サイレン音等)など機能が満載で色々楽しめるので大変魅力的だ。

ハンズフリーオペレーション機能も充実

 また、当機器にはオプションでブルートゥースのヘッドセットも用意されており、VOX機能(音声による自動送受信切換)を利用する事によりハンズフリーで無線を使用可能だ。しかも頭切れをなくしたオートディレイ式のVOX機能を装備と使い手の真の利便性を向上させているのが素晴らしい。

 KTELの防水型PTTスイッチの設置例。私の場合クラッチの調整ダイヤルの上に設置。クラッチを握っていても話している時でも人差し指で押しやすい。クラッチの調整機能は勿論問題なく使用可能。)

 しかし、このブルートゥースでの運用には2つ程問題がある。1つはインターコム機能を使用し、タンデムで後席の人との会話も行う場合はVOX機能での運用ではなく、PTTスイッチを利用した送受信切替での運用を行なうのが都合が良い。

 何故ならば同乗者に対して話をしても無線を通して全ての無線使用者に話が伝わるからである。その場合、フロントパネルのPTTスイッチを使用するか、結局はフロントパネルにオプションで追加するマイクロホンジャック(MEK-M10)を追加し、他にこのマイクロホンジャックに接続する専用ケーブルやPTTスイッチも購入しなければならない。これが結構高額となってしまう。

 2つ目の問題点はブルートゥースのヘッドセットのバッテリーの使用可能時間である。ラジオや外部機器を利用した場合、約3時間しか連続使用出来ない。これはあまりにも短か過ぎる。最近は走行中に充電出来るオプションや交換バッテリー仕様の製品が販売され出したが、走行中交換が出来いので常にバッテリーの心配が伴う。近所を走行するだけなら良いのかもしれないが、ロングツーリングには不向きだ。

KTEL製新型小型ヘッドセットを組み込んだシューベルトJ1 それにオプションのヘッドセットは別売のイヤホンを装着するとステレオ音声に対応するのだが、ヘッドセットは耳掛け式専用で、着脱がきつめのヘルメットを使用している場合、ヘルメットを被ったり脱いだりする時にズレたりする可能性が高くかえって煩わしい。せめてヘルメット側にも装着出来る様な構造にして欲しかった。それに直に長時間耳を圧迫されるのも私としては不快に感じる。

 確かに有線よりもコードレスの方が便利なのだが、まだまだ課題は多い。ちなみに私は現段階ではKTELのヘッドセットをお勧めする。バッテリー切れの心配も要らず無線機ともワンタッチで接続出来るからである。 今回FTM-10Sを購入した秋葉原のF無線さんの話しでは、やはり現時点では圧到的にKTELのヘッドセットを使用する人が多いそうだ。


●BMW R1200RTへの取付


 既にバイク用ナビを装着し、しかも純正タンクバッグ、純正大型トップケースも装着し使用する私の場合、その取り付けには大変苦労し試行錯誤の連続でした。

コントローラーの設置

 実はこのコントローラーの設置場所が一番頭を悩ませられた。R1200RTはセパレートハンドルでJMKパッケージ(FTM-10Sに二輪車用マウントキット、アンテナ、ナンバープレート基台、アンテナケーブルをセットにした製品)などに付属するハンドルバー用マルチアングルブラケットは取り付ける場所が無い。それに運転する時に視界(メーターやミラー等)の妨げにならず、尚且つ純正のタンクバッグを装着するのに妨げにならず、ナビのGPS受信や角度調節にも妨げにならない場所、そしてボルトオンで将来的に外しても問題無い装着をと考えて装着した結果が上の写真の装着方法だ。

 結局JMKに付属のハンドルバー用マルチアングルブラケットの大きい方を使用した。1番薄いゴムを左ハンドルに巻き、ブラケットを装着。そして大きく開いた隙間にはコーキング剤を注入し隙間を埋めた。コーキング剤は固まるとゴムの代わりとなると言う訳だ。この取付方法でしっかりとした装着が出来た。

 操作性は左ハンドルに装着するのがベスト。この場所は操作性・視認性共に問題無く、今のところ他に適した取付方法が見つからない限りこのままとなりそうだ。

BMW  ZUMO navigatorを同時に装着した場合

 上記の写真はライディングポジションでの視点で撮影。

無線機本体の設置

 無線機本体はリヤシート下に設置。本体の固定はインシュロックを使用。ケーブルの長さはKTELのコードも含め、十分長さが有りました。電源はバッテリーから直に取りましたが、正確に言うと、普段使用しない充電器用接続用カプラーの配線に途中結線しています。

アンテナの設置に四苦八苦

 実は何度か失敗し、現時点でも納得が行かないが、取りあえずはトップケースやパニアケースを装着しても邪魔にならない形で装着したのがこの取付方法だ。本来はキャリア下部のボルトを利用し、ステーを自作してキャリアの横から直接アンテナを立てる装着を予定していたのだが、実は残念ながらそのボルトが外れない状態になっていた為に断念した。

 これはディーラーさんにも相談し対応して頂いたのだが、このネジを外すのに最悪の場合、キャリアベースが壊れると新品に交換しなければならない。このキャリアベースのお値段は何と4万円を越えると言うのでさすがに断念した。

 当初取り付けはJMKに付属していたバイクナンバープレート基台と、市販のL型金具を利用して純正のAM放送受信にも対応したVHF/UHFアンテナを立てた。

 ここで注意点だが、この純正アンテナのAM放送受信感度を上げるためには、アンテナ基台は必ずアース処理を行う必要性が有る。

 左の写真はアンテナ基台からのアース配線を車体と接続したところ。(矢印) このアース線は雑音を拾わないようになるべく短くする方が良いそうだ。(F無線さんからのアドバイス)

 JMKのセット商品を購入すればそのアース処理の説明書が同封されるが、後から単体で純正アンテナを購入した場合は同封されておらず、知らずに使用している人も居る。(これは是非メーカーさんには後から純正アンテナを購入した人にも判る様に改善して頂きたいと思う)

 最後に一言。JMKパッケージに同梱されているアンテナ基台、これはナンバープレートが斜めになっているバイクへの装着は適さない。と言う事でこれは正直言ってあまりにも装着出来るバイクが無いのが現状である。これももう少し考えていただきたいところである。


KTELのBMW R1200RT用アンテナ基台へ交換 2008.1.30

 やはりルックスの問題とアンテナ位置の改善の為、ちょっと割高だが現時点で最善と思われる製品、KTEL製BMW R1200RT用アンテナ基台(税込み¥12,600)を購入し交換を行った。

●しっかりした造りの基台は硬性感が有る。 ●ステーの部分はケーブルを固定する
インシュロックを通せる。従来のアンテナ取付位置よりで示す通り高さを改善。
●ナンバープレートの取付ベースのボルトを利用しアンテナ基台を固定した。 ●ボルトの長さは十分余裕有り。
●ナンバープレート位置への取り付けには強度の心配が有ったが、当初の予想よりはしっかりと取り付けられた。 ●上から見るとこんな感じ。

R1200RT専用基台なのに問題発生!

 実は購入前からKTELのR1200RT用アンテナ基台は、純正大型トップケースに接触すると言う情報を得ていたが、大型トップケース用を購入すれば大丈夫との情報も有った。そこで購入時にもし取付後アンテナがトップケースに接触する場合は、更に対策品と交換して貰うと言う約束で購入したのだが・・・。結果は次の通りだった。

●恐れていた通り、純正大型トップケースにアンテナが接触してしまう。 ●横から見たアンテナの向きは丁度良い。

 そこで早速アンテナ基台を購入したS特殊無線さんに電話連絡、対策品を別途用意して頂く事となった。実は私が購入した時に、同じく長さが合わないと言うことで、S特殊無線さんにR1200RTの実車を実際に見せて対応した方がいらっしゃる話しを聞いた。(^^;)

アンテナ基台を再交換 2008.2.9

 S特殊無線さんから連絡が来て、対策品が用意出来たとの事で交換して頂いた。交換前の製品より更に+5cm程度長い基台と聞いていたのだが、実際に装着すると+10cm位の長さが有りそうでかなり存在感が有る。(--;) とりあえず装着してみた。

●ステーは途中から曲がった形状。
この形状はアンテナベースの装着に必要なデザイン。
●こちらの画像だと曲げ具合が良く分かる。
●今度は長過ぎ。(--;)
パニアケースの外側ギリギリ。交換前の物より+10cmは長い。
●当初はステーの曲がりはあまり意味が無さそうな感じもしたが、確かに必要だ。

 実はこのホームページを見て下さっているHさんからメールを頂いた。それが何とS特殊無線さんに実車を持ち込んで対応されたご本人だったのでビックリ!ご親切に画像を送って頂いたので今回私が装着したアンテナ基台の長さを比較出来た。で、結果はと言うと・・・Hさんのアンテナ基台は私が新たに受け取ったアンテナ基台より明らかに短かった事が判明する。で、結局また再度交換と言う事になった。(爆)

Hさん。ご協力ありがとうございました! m(_ _)m

ええ、もう私の事は「人柱」と言って下さい。(^^;)
このホームページをご覧頂いている方のお役に立てれば本望かと・・・(苦笑)

アンテナ基台を再々交換 2008.2.16

 S特殊無線さんより交換用のアンテナ基台を送って頂き早速交換しました。結果、今回は大変満足出来る結果が得られました。(^^) これでアンテナの問題は解決出来ました。
S特殊無線さん、Hさん、本当に色々とありがとうございました。m(_ _)m

●純正大型トップケースに走行中も当たらず、理想的な長さです。 ●横から見たアンテナの角度もベスト。

 ちなみにこの「大型トップケース対応のBMW R1200RT専用アンテナ基台」は、
定価15,750円(税込み)の販売価格となりました。ちなみに左上の写真の緑の矢印部分(基台先端部から折り返し部分まで)の長さが23cmが最終的に装着したアンテナ基台となります。

未使用時のKTELケーブルの格納用にハンドルバッグを活用

 FTM-10Sを使用していない時のケーブルの格納用に「ラフ&ロード製 ハンドルバッグ RR-6086」を装着しました。

 ETCを装着していても首都圏にはETCが利用出来ない有料道路が以外に多く小銭の支払いが非常に面倒です。そこでこのハンドルバッグ、KTELのケーブルを入れると言う使い方だけではなく、コインホルダーも装備されていいるので小銭の取り出しも簡単で便利です。(コインホルダーは着脱が自由です)

 大きさもR1200RTには丁度良く、純正のR1200RT用のタンクバッグ装着も問題なく装着出来ます。厚みも薄いので運転にも支障はありません。

後席用ケーブルの取り回し

 これは後席用増設アクセサリー電源用ソケットの場所を利用しました。(^^) これならシート下からの配線が丁度良い場所に持ってこれますし、ケーブルの長さも問題ありませんでした。


     (左)収納時はゴム製のキャップも装着。            (右)ゆっくりと引き出して使用します。

 後席用アクセサリー電源ソケット用の蓋を外し、そこにゴム製のグロメットをハメ込み極力ケーブルに傷を付けない様に保護すると共に水・埃等の浸入を防ぎました。また、使用しない時にはそのままケーブルを押し込むと、コネクターの頭部分だけが残り、グロメットのゴムの弾力性でピッタリ固定もされ収納出来ると言う出来栄えです。

 今回使用したゴム製グロメットは、ホームセンターで売られている18mmの物がピッタリ合いました。中心部分に十字に切れ目を入れて無線機本体に接続する方のコネクターから先にケーブルを通してグロメットをハメ込めばOKです。

BMW ZUMO navigator との接続でMP3とナビ音声も

 FTM-10Sにはライン入力が有り、BMW ZUMO navigatorの音声出力をこのライン入力に接続する事により、ZUMOのMP3プレーヤーの活用や音声案内を聞く事が出来ます。私の場合、デジタルアンプによるスピーカー出力と、FTM-10Sのライン入力使用によるKTELヘッドセットへの出力を切替出来るようにしました。


●不具合対策(重要!)


 

【その1・解決済】 インターコムの雑音&音量不足

 FTM-10Sの重要な機能であるインターコム機能を利用する場合で、KTELのヘッドセットを使用するとハウリングが発生したり音声が雑音で聞こえなかったりと言う問題が発生する。これは結果的にKTELのFTM-10S用のケーブルを交換する事で問題は解決したが、これは現在(2008.2.23時点)でもKTEL用として一般的に販売されているケーブルを購入しても解決はしない

 実は北海道在住の友人からFTM-10S一式の代理購入を依頼され、お世話になったF無線さんやS特殊無線さんで再度一式を購入したが、インターコム機能をKTELヘッドセットで使用する場合、このケーブルのコネクター部分にトランジスターや抵抗などを使用した改造を行わなければならないのだ。では、どうしたら良いのかと言うと、私の場合S特殊無線さんで購入する時に、FTM-10SでKTELヘッドセットを使用してインターコム機能を使用するとお伝えし、その場で改造してもらい購入した。

 つまりもしマイクの感度が低かったり、ピーっと言う様な雑音でお困りの場合はケーブルの交換しか問題解決は無いと思った方が良い。

【その2・解決済】 AM放送の受信感度が悪い(アンテナの交換を検討)

 アンテナの基台のアース処理は前述で触れましたが、それでもJMKパッケージの純正アンテナ(YHA-M10)ではAM放送の受信感度には正直言って不満を持つようになってきました。そこで現在抜本的な対策を講じるためアンテナを交換する事を考えております。

 現時点(2008.3)での候補は2つ有りました。

■1つ目が「NR-77AM(ダイヤモンド製)」です。こちらは144/430MHz帯モービルアンテナ AM・FMラジオ受信対応でローディングコイルを追加することで受信感度をAMで10dB、FMで2dBアップ。 ■型式:1/4λ(144MHz)1/2λノンラジアル(430MHz) ■利得:21.5dBi(430MHz) ■耐入力:100W  ■全長:67cm ■重量:140g ■接栓:MP 144MHz帯は車体へのボディアースが必要なので、基台とボディを導通要。

■2つ目が「R-W95(マルドル製)です。こちらは144/430MHz帯モービルアンテナ AM・FMラジオ受信対応 。現時点で1番新しい製品です。■型式:1/2λノンラジアル(144MHz)、5/8λ×2ノンラジアル(430MHz) ■利得:2.15dBi(144MHz)、 5.5dBi(430MHz) ■耐入力:80W(144/430MHz)FM  ■全長:945mm ■重量:160g ■接栓:MP

 当初はこの2つの中でR-W95(マルドル製)の購入を考えましたが、ちょっと長さが長過ぎるのが気になります。NR-77AM(ダイヤモンド製)はAMの受信感度向上にかなり力を入れたそうですが、肝心の144/430MHz帯の感度が今一つの性能だそうです。そこで近々このNR-77AMを改良した後継モデルが出るそうです。AMの受信感度だけでなく、144/430MHz帯の感度も向上させたモデルだそうです。私はこちらを待ってから購入を決断したいと思っています。


NR-77AM(改良型)を購入

 「NR-77AM(ダイヤモンド製)」の改良型が発売されました。型番は変更されていないそうです。一時期市場で品薄状態になったのは、改良のためとの話を聞いておりますが、何処が変わったのかは私には判りません。(^^;) 上の写真はFTM-10S純正アンテナ(YHA-M10)との比較写真。長い方がNR-77AMです。当初気になっていた長さですが、思っていたよりは長さが控えられていて安心しました。

 ローディングコイルと呼ばれる部分は結構無骨なスタイル。これがアンテナの長さを抑えてもAM電波の受信感度を格段に引き上げている部分だそうです。

AM・FMの受信感度向上はハッキリ体感出来ました

 装着後の初の長距離ツーリングに出掛けました。(^^)
受信感度ですがAM放送FM放送双方とも感度が上がった事はハッキリ体感出来ました。 しかし、伊豆半島(東伊豆海岸線沿い&伊豆スカイライン)を走行中の使用感は相変わらず若干の音声の途切れが発生する事が確認出来ました。これで駄目なら仕方が無いとは思いますが、今後更にスケルチ機能の調整等を行ってどれだけ改善出来るかや、高速道路等の走行や肝心の無線感度の性能がどれだけ向上したかを確かめたいと思います。

接触不良にご注意を!(上記の問題の原因判明)

 「NR-77AM(ダイヤモンド製)」のアンテナですが、アンテナコネクターに設置する時、写真左の様に隙間が出来てしまいます。このねじ込みが緩いとまったくAM・FM放送が聞こえません。

 もうこれ以上無理だと思うほどしっかり回して接続しないと接触不良が発生してしまいます。ちなみに上記の音声の途切れの問題は、この接触不良による不具合と判明しました。

 上記の件に対して当ホームページをご覧頂いている「るんぼつ様」より情報を頂きました。(^^) このアンテナの隙間はミリネジとインチネジの仕様の違いだそうで、NR-77AMはミリネジだそうです。

  そこでこの情報を基にいつもお世話になっているF無線(富士無線電気)の店長さんに調べてもらいました。

 結果、現時点で販売されているFTM-10Sの製造ロットではミリネジだそうですが、私が購入した時点ではインチネジの供給だったと言う事が判明しました。(爆)

 この問題を根本的に解決するにはコネクターケーブル自体を交換する必要が有りました。

 

 

 そして交換した結果がこれです。(写真右上) アンテナもしっかりと奥まで差し込めました。交換前の左上写真と比べるとその違いは歴然です。それとアンテナコネクターを交換した事により、部分の金具がプラスチック製から金属製に替わりました。

 これによりアンテナの下部と基台部分の接地がしっかりと出来、本来のアンテナ(NR-77AM)の性能を発揮させる為のアース効果も上がり、やっとアンテナの問題が解決出来ました。ちなみにこのアンテナケーブル(¥2,800)はケーブル長が1mでR1200RTにはピッタリの長さですが実はF無線さんの特注品です。(市販品は1mの物がありません。通常このコネクター形状の組み合わせの物は2mからの製品のみしかありませんでした。)

 交換前はシート下にとぐろを巻いていた余ったケーブル(写真左下・←部分)も、ケーブル交換後はスッキリとなりました。(写真右下・交換後)


【その3・解決済】 AM放送受信で雑音(ピー音)が入る。(取り付け方の問題でした)

 取付当初、AM放送の受信だけ「ピー」と言う様な雑音が発生した。しかしこれはFTM-10Sの電源線の結線部分をしっかりとテーピングし、しっかりと配線処理を行うことによりかなり低減します。

ZUMOナビ接続時の注意(2010.1.24 UPDATE)

 上記の対策を行ってもAM放送の受信時に雑音が入る場合、ZUMOナビからの音声入力が影響している可能性が有ります。その場合、一時的にZUMOナビからの音声(MP3音楽やルート案内)を止めてみて下さい。私の場合、これが一番影響していた事が最近判明しました。

無線機の使い方

無線機の送信出力を合わせる

 FTM-10S同士での交信でも多機種との交信でも、相手の声(通信)が途切れたり声が小さ過ぎたりする場合、お互いの送信出力が合っていない事が原因です。お互いの送信出力がハイパワー同士とかローパワー同士なら問題ありません。しかし、2台がハイパワーで1台がローパワーだとローパワーの1台だけが他の2台では聞き取り難くなってしまうのです。

 これは送信パワーに合わせてスケルチ(ノイズ低減)のレベルが変化するためです。スケルチレベルの設定は変更出来ますが、送信出力を合わせる方法で対応するのがお勧めです。(ハンディ無線機は送信出力が低いので、送信出力を低い方に合わせて運用することがお勧めです。)

【その4・解決済】 トーンスケルチの不調(2010.1.24 UPDATE)

 最近になってトーンスケルチが不調の様です。故障なのか?設定の問題なのか?現時点では不明です。何故か時速90km以上で走行するとトーンが送信されなくなり、トーンスケルチの設定を合わせている筈の相手側に声が聞こえません。トーンが発信されていない様です。この件に関しては現在調査中です

解決しました(2010.4.25 解決)

 結局のところ、どうして直ったかハッキリした事は判らないのですが・・・。(^^;) 一度無線機の電源ケーブルをバッテリーから外し、5分以上放電させたのが功を奏したのかも知れません。問題無くトーンスケルチ機能が使用出来るようになりました。


評価レポート


気になる機能の使用感について

× ホーン機能(サイレン等)は思っていた程大きい音は出ない。また、ボリュームを大きくすると無線等、他の音も大きくなるので使い勝手が悪い。(ソース毎の音量調整を望む)
  ホーン機能のサイレンの音とは救急車のサイレン音。
× 拡声器機能もホーン機能同様の使い勝手。しかもこれらの機能を使用すると、インターコムの機能が自動的に解除(OFF)されてしまう。これは常時インターコム機能を維持するように変更して頂きたいと思う。
インターコムの音量調整はHIとLOWの2種類のみ。(特に問題なし)
無線送信時は同乗者のインターコムからの音声が一時的に遮断されるが、送信時でも同乗者は無線の送受信の音声はきちんと聞こえる仕様となっている。
VOX機能(音声による送受信自動切換え機能)は優秀。インターコムを使用しない場合はPTTスイッチ操作を不要に出来て大変便利で実用的。
インターコム機能を使用する場合、PTTスイッチ使用は必須と感じる。VOX機能を使用すると全ての声が無線送信されてしまうので、任意で切り替えが可能なPTTスイッチでの運用の方が使い勝手が良い。
× ブルートゥースのヘッドセットを使用する場合、VOX機能を使用するか?フロントパネルのPTTスイッチ操作にて送受信切り替えをするしかないので、PTTスイッチを設置するためにフロントパネルにマイクロホン端子を増設し、PTTスイッチを追加する事が必要となってしまう。
トーンスケルチ機能、DCS機能の両方を標準装備。
電源はバッテリーより直接取得。しかし、電源切り忘れによるバッテリー上がりを防止する為、何も操作しないと自動的に電源が切れるオートパワーオフ(APO)機能も装備するなど細かな点も配慮が成されている。(任意設定機能)。
ブルートゥース機器(ヘッドセット等)を使用する場合、デフォルトでは20秒以上何も操作しなかったり、話しをしなかったり、相手の信号を受信しなかった場合、自動的にバッテリーセーブ機能が働く様になっている。現実的ではない設定なのでブルートゥース機器を使用する場合はこのバッテリーセーブ機能をOFFにした方が良い。
フロントパネルの操作性はもう少し改善点が有るのでは?と言う感じ。冬用グローブでの操作は若干厳しい。
純正のアンテナは長さが短い分、AM/FMラジオの感度が若干悪い。

 実際に「FTM-10S」を2台使用したツーリングレポートも是非ご覧下さい。こちらをご覧になればより実践的な使用感が把握出来ると思います。

「のんびり伊豆温泉ツーリング」(Sさんと初のFTM-10S使用ツーリング)

 おわり

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