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スーパーカブで初の東北キャンプツー(1日目)

東京から一気に岩手県へ 遠野観光編

2012.9.14(金)~17(日) 走行

出発時のオドメーターは1万6200Km

出発時のオドメーターは1万6200Km

徹夜の走行で一気に岩手県の遠野へ

 2012年9月の3連休は東北地方へのツーリングを決行した。今回のバイクはスーパーカブ110。しかも2泊3日&徹夜で一気に岩手県を目指すキャンプツーリングだ。(爆) そして東北では北海道から来るMk73さんも同じくスーパーカブ110で合流する。

 スーパーカブ110では限界ツーリングは何回も実施しているが、実はキャンプツーリングは意外にもまだやっていなかったのである。決行は14日(金)の21:40出発。そう、この日は平日であり、当然日中は会社でフルに仕事をしていた。(^^;)

 帰宅後、休む暇も無くキャンプ道具をスーパーカブに載せ、夕食を食べ、お風呂に入ってさっぱりしてから出発したのである。

 下の写真は新橋付近。既にタクシー渋滞が始まりかけていた。(22:02)

新橋付近

 私としてはとにかく夜中の空いている時間帯に首都圏を抜け出したく、夜間に距離を稼ぐと言ういつもの戦法である。

 下の写真は国道4号線。(22:26) 予定通り道は空いていて快適である。日中の暑さも忘れるほど涼しくて快適。

国道4号線

 途中、国道4号線は工事により交互通行の場所もあり、トラックやトレーラーが多く渋滞していた場所もあったのだが、そこはスーパーカブならではの機動力を発揮させ、あまり時間をロスする事無く無事通過。矢板付近では並走する東北自動車道は工事のため10km以上の大渋滞で停止状態。こちらの国道の方が車の流れが速いと言う場面もあった。

 夜間走行中は睡魔にも襲われることは無かったのだが、やはりとにかく走りっぱなしで長い距離。下の写真は2:55頃。前方の道路標識には白石の文字が確認出来る。

国道4号線

 下の写真は2回目の給油ポイント、宮城県刈田郡蔵王町宮字井戸前のENEOS。(3:37)

宮城県刈田郡蔵王町宮字井戸前のENEOS

 とにかく給油意外は停まらずに走りっぱなしだった。次第に長かった夜も明けだす。(4:38)

 そしてやっと休憩にと立ち寄ったのが宮城県仙台市泉区市名坂鳥井原のミニストップだった。(4:52) ちなみに明け方はとても涼しく若干肌寒い感じもした。暑がりの私には肌寒い位が私には丁度良い。

宮城県仙台市泉区市名坂鳥井原のミニストップ

 ここでは小腹が空いたのでサンドイッチと温かい缶コーヒーを飲んだ。ここまで7時間、休憩無しで走り抜いた事になる。

 下の写真は出発時に上空を撮った写真。まだ日の出前なのに青々とした空、そして白い雲、何だかとても空が美しく見えた。

 30分程休んでから再び出発。するとやっと東の地平線から太陽が顔を出し始めてきた。(5:31)

東の地平線から太陽が顔を出し始めてきた

 そしてこの後見えたのが虹の色が付いた雲、彩雲だった。(6:13)

虹の色が付いた雲

 途中の道の駅に立ち寄りMk73さんと連絡を取り合う。ちなみに連絡手段はメールがメインだ。やり取りの結果、合流地点は遠野に向かう県道8号線と見込み、再び国道4号線を北上する。

国道4号線

 下の写真は走行中に撮影したスーパーカブ110のメーター周りの写真。ナビはソニー製、画面は平泉付近を走行している事を表示している。右下には気温計が付いた時計を装備、気温は25℃、時計は7:17を表示している。

スーパーカブ110のメーター周りの写真

 平泉付近を走行中、ちょっと判り難いが貨物列車が走っているのが見えた。下の写真の中央左に写っているのがその貨物列車だ。

貨物列車に遭遇

 そして国道4号線から県道8号線へ入った。(7:46) 始めは市街地だったが直ぐに郊外の景色へと変わる。

県道8号線

 本来ならこの県道8号線を走行中に対向車として向かって来るMk73さんと合流する筈だったが・・・

県道8号線を走行中

 結局Mk73さんと合流出来ずに遠野駅に到着してしまった。(爆) 遠野駅には8:50には到着。 まずは記念にと遠野駅前でスーパーカブを撮影。(^^)v

遠野駅に8:50に到着

 再度のメールのやり取りで道の駅「遠野・風の丘」にて合流する事となり、道の駅へと向かう。

 道の駅「遠野・風の丘」には私の方が先に到着した。しばらくウロウロするが、小腹が空いたのでめかぶのお蕎麦を食べた。これ、結構美味しかったです。

 ふと横を見ると「かねなり」と言う遠野の郷土食のだんごが売られていた。すかさずこれも注文。これもとても美味しかった。

「かねなり」と言う遠野の郷土食のだんご

 お蕎麦を食べているとMk73さんが到着。県道8号線で合流する予定が道を曲がり損ねてそこで行き違いになったらしい。しかし、文明の力(スマホ)を使えば必ず合流出来、心配は無用だ。

 それにしてもMk73さんのスーパーカブ110、いつの間にか補助ライトも装着されライトだらけ。郊外専用ツーリング仕様だ。

 さて、ここからはMk73さんがテントを張っている場所にまず移動する。私も早めにテントを張り、重たい荷物から開放されたいと思っていた。

先導するMk73さん

 そしてテントを張ったのは何と橋の下。近くに綺麗な公衆トイレも有り、水道も在るのだが、ここはキャンプ場ではない。(爆)

 しかし、遠野にはキャンプ場も温泉も無い所なのでMk73さんはいつもこの辺に野宿しているらしい。ま、ここなら突然の雷雨に遭遇しても安全だし快適な場所でもあるので迷い無く私もテントを張った。これでやっと身軽になった。(11:09)

橋の下で野宿

 しばらく休憩した後、この日は遠野をメインに散策する事にし、まずは遠野市立博物館へと向かった。この連休は「遠野まつり」が行われているらしく、朝から神輿やら踊りなどを時折見ることも出来た。

 遠野市立博物館では「遠野物語」の著者である柳田國男についての展示や、遠野の風景や民話のアニメについて見る事が出来た。そそ、私とMk73さんは「遠野市内観光施設利用共通券」(1,050円)を購入し、遠野の観光を楽しんだ。遠野の観光にはこの「遠野市内観光施設利用共通券」はお勧めだ。ちなみに購入は遠野市立博物館で可能だ。

 じっくり遠野市立博物館を見学した後は、遠野駅を見学し、市内で昼食を食べる事にした。しかし、この日は町をあげてのお祭りの日、唯でさえ少ないのに何処もかしこも営業していない店ばかりなのである。

 そこで選択の余地も無く唯一営業しているお店「食堂うめのや」に入った。本当は朝からお蕎麦を食べていた私は麺類以外のものを食べたく「カツ丼」を注文したのだが、何とおまつりを口実にこの日は麺類だけしか食べられなかった。

食堂うめのや

 そして食べたのはこれ、緑色をした中華麺。つまり冷やし中華みたいなつけ麺。あまり美味しいとは言えない。朝が蕎麦だっただけにご飯モノが食べたかったからか?(--;) ちなみに麺が緑色なのはヨモギを練りこんでいるのだとか・・・。

緑色をした中華麺

 さて、取りあえず昼飯を食べたので次の観光スポットを目指す。街中はお祭りのために交通規制が行われていた。

街中はお祭りのために交通規制が行われていた

 次に向かったのはカッパ淵だ。遠野と言えば河童。河童と言えば遠野と言う位、私の頭の中では方程式が出来ている。その中でもカッパ淵は私が行きたい遠野の観光スポットの筆頭に挙げられる。

 カッパ淵に向かう途中、こんなユニークな道路標識が有った。(^^) さすが遠野です。 (注)下の写真は翌日改めて撮った写真です。

カッパに注意!

 カッパ淵に到着!(13:12) 私はもっと人里離れた場所に在るのかと思っていましたので、意外と民家に近かったので、少しイメージと違っていました。 ちなみに釣り餌はキュウリです。

 こんなものも有りました。カッパの釣竿置き場だそうです。

カッパの釣竿置き場

かっぱ淵

 ここには団体の観光客も沢山訪れていました。

かっぱ淵

 カッパには新鮮な野菜が沢山お供えされてました。

カッパ淵

 カッパ淵の近くには「伝承園」が在り、ここも見学しました。ここの敷地にはコスモスの花が結構咲いており、秋の気配も感じる事が出来ました。

  伝承園の中で聞いたオシラサマの昔話は、先に見学した遠野市立博物館での話しと少し違っていました。

オシラサマ

 さて、下の写真は何でしょう?!

雪隠

 正解は便所です。紐をつかんで板を跨ぎするそうです。 トイレットペーパーが無い時代、紙の代わりが木片だったとは・・・(爆)板だけに痛そうです。www ウォシュレット派の私にはとても耐えられませんね。きっと・・・(^^:)

 次に向かったのは「デンデラ野」。ここはかつてこの地方の悲しい習わしが有り、60歳を超えた老人を捨てた野だそうだ。60歳を迎えた老人はこの様な小屋に住み、命が果てるまで過ごしたそうだ。

 夏ならまだしも冬は相当寒そうに思える。

 次の観光は「遠野ふるさと村」だ。

遠野ふるさと村

 こちらが入口。結構立派な施設で敷地も広かった。

遠野ふるさと村

 展示施設の一部は工事中だったが、ここでもカッパを見つける。(^^;)

カッパ

 この地方の昔ながらの民家は「曲り家」と呼ばれる建物だ。

曲り家

 曲った柱や桁染等が多くつかわれている。建てた大工の腕の良さがわかると言われたそうだ。

曲った柱や桁染等が多くつかわれている

  「曲り家」の一部は馬舎となっている。「オシラサマ」の話を思い出す。

馬

 ここの馬は大人しく人なつっこい。とても可愛いのである。

馬

 「曲り家」の中央部の土間には「馬釜」があり、煙で茅葺の屋根を燻したり馬も暖かく過ごすことができるそうです。虫除けにもなるし一石二鳥ですね。

馬釜

 ちなみにここでは映画「HOME 愛しの座敷わらし」も撮影もされたそうです。まだ見ていない映画なので後日しっかり見たいと思います。

映画「HOME 愛しの座敷わらし」

 せっかくなので上の写真が撮影された同じ場所にて記念撮影。(^^)

縁側

 「こびる(小昼)」とは遠野の方言で「おやつ」の事だそうです。

 お店の入口はこんな感じ。

こびる お休処

 食べたのはこれ、「こびるだんご」。これもとても美味しかったです。

 この「遠野ふるさと村」には栗の木があり、結構立派な栗が沢山なっていた。

栗

 ふるさと村の景色はこんな感じ。のどかでとても良い雰囲気でした。こんな所に住めたら良いなぁ・・・と本気で思う。

ふるさと村

 かかしも変に現代風でなく昔ながらと言う感じの作りで素敵だ!(笑)

カカシ

 「ふるさと村」観光の次は「千葉家の曲り家」を見に行った。この曲り家はかなり大きい。と言うか・・・、結構高い位置にあり階段を上って行くのが大変。

千葉家の曲り家

 説明は下の写真をご覧下さい。(^^;)

千葉家の曲り家

 さて、これだけ観光しまわるとさすがに時間が掛かり日が暮れだす。影も大分長くなってきた。でも、更に次行きます。

影もどんどん長くなってきた

 この日最後の観光スポットは、卯子西(うねどり)様だ。

卯子西(うねどり)様

 説明はまたまた下の写真で・・・ (^^;)

卯子西(うねどり)様

 私達は不覚にもこの卯子西(うねどり)様は単に願いを叶えてくれる神様だと思っていたのだが、本当は縁結びの神様だったと後から知る。(爆) どおりで若い女性達がお参りしている筈だ。おやじ2人ではちと場違いの様で恥ずかしい。(汗)

卯子西(うねどり)様

 こちらは本来男女が手を入れ手を繋ぐものらしい。 Mk73さんの表情からはローマの「真実の口」を思い出してしまうが、誤解の無い様に願いたい。www

卯子西(うねどり)様

 さて、今日の観光はこれで完了。

 あれっ!? Mk73さんが警察官に止められている?!

道を尋ねるMk73さん

 と言うのはジョークで、遠野で唯一在る銭湯へ行く道を尋ねているのだ。 そして無事銭湯に到着。この日だけでなく翌日もこの銭湯にお世話になった。昔ながらの田舎の銭湯って感じですがお勧めです。

銭湯

 銭湯でさっぱり汗を流した後はコンビニに立ち寄り、夕食のお弁当やお酒とつまみを購入して宿泊地へ戻った。(17:59)

ファミリーマート遠野白岩店

 さすがに39時間以上睡眠を取っていなかった私は早めに睡魔に襲われた。21時過ぎには就寝。こうして私の長い1日目が終わった。

つづく

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