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はじめに

 オートバイに乗っていない人は勿論のこと、オートバイに乗っている人でもオートバイは危険であり、子供を乗せるなんて考えられないと思っている方は多いと思われます。私の家族の場合、親がオートバイに乗っている姿を見て子供の方から自分もオートバイやスクーターに乗ってみたいと言ってきたのがきっかけでした。

 勿論私達夫婦もオートバイの危険性は承知しております。しかし、自分達が魅了されているオートバイの楽しい世界を、危険だからと言って暗に遠ざけるのは私達夫婦の考えでは有りません。私達の考えは何が危険でどうすればその危険から回避出来るか?を教えることが大切だと思っています。

 子供が望むなら色々な体験をさせてやりたいと言う考えに基づき私達は子供達をオートバイに乗せてはいますが、当ホームページはだからと言って子供をバイクに乗せましょう!と推奨している訳では有りません。気乗りのしない子供をオートバイに乗せることには勿論反対しますし、それは親の望みであって子供も楽しくないでしょう。

 当ホームページは、子供が一緒にオートバイに乗りたいと望んだ時、如何に子供を安全に乗らせるか、一緒に楽しむかをご紹介しております。

オートバイは危険か?

 オートバイは車と違って身体を保護する外装がありません。それにより車と比べれば運転自体も大変難しく確かに危険な乗り物で有ることには間違い有りません。しかし、車に乗っていたとしても危険には遭遇しますし安全だとは言い切れません。

 例えば・・・渋滞が発生した時バイクなら追突事故を避けるため車の横を抜けて前に出たり、道の端に避けることは可能ですが、車だとそれが出来ずバックミラー越しにかなりの勢いで迫ってくる大型トラックを見て、「どうか追突してきませんように・・・」と祈るだけしか出来ないのです。これは極端な話しかと思えるかもしれませんがあり得ない事ではありませんし、私自身車を運転中に何回か体験している事なのです。

相手を理解し思いやる気持ちが大切

 どんなに安全運転をしていても避けられない危険は何にでも起き得ると思います。自転車に乗っていれば車の運転が危険に思えても、車を運転していれば自転車が無謀な運転をしていると思ったりも感じる時があるのです。両方を運転する人ならば、相手にとって何が危険なのか?が理解出来ます。

 これはスポーツでも同じです。私もスキーを長年やっていて、最初はスノーボーダーが邪魔で仕方なく不愉快に感じる事も多々有りました。しかし、最初は友人に誘われても断っていたスノーボードをやることになり、自分もスノーボードにチャレンジしてみるとこれはこれでとても楽しいスポーツだと理解出来、私の趣味の1つに加わりました。すると今度はスノーボーダーの立場になると、今度はスキーヤーが邪魔に思えるケースも出てきました。

 両方を楽しむ人であればお互いの行動パターンを理解出来、お互いを思いやり危険を回避することが出来ます。でも、両方をやらない人でも相手の行動パターンを理解し、お互いを思いやって危険を回避すべきでありそれを怠る人はゲレンデに立つ資格が無いと思います。

 道路は車の為だけに有るものではなく、オートバイも通れば自転車も通ります。人が歩く横断歩道も有るのです。 お互いを危険視扱いするだけではなく、理解し思いやる気持ちが大切でありそれが安全への近道だと思います。

人との出会いを感じられる乗り物

 子供達自身がバイクに乗り出してから感じた事は、出掛けた先で色々な人と話しをする機会が多くなった事だそうです。バイクで出掛けていると本当に色々な方から話しかけられる事が多いのです。それは相手がライダーのみではなく、車で来ている人や地元の人など様々。これは車でドライブに行った時には無い事です。

 バイクに乗っていると本当に多くの人との出会いがあります。子供にとってもこの人間的な関わりが将来何かの役に立つのではないでしょうか?

子供との会話が増える乗り物

 車で出かける時は子供3人と一緒、しかしバイクなら1対1となり、必然的に1人1人との会話が増える事になります。車だと寝てしまったりする事も多かったのですが、バイクだと逆に気を使って「眠くない?」とか「疲れてない?」と声を掛けることも多くなり、次第に学校の事や友達の事など色々な話をする事が多くなってきます。子供とのコミュニケーションを図るには絶好の機会を与えてくれる乗り物だと思います。

バイク龍人